何度か書いたことがあるかもしれませんが、
最近、成績が伸び悩んでいる生徒には
共通点があるように感じています。
例えば、
- ●板書をノートに写せない。
- ●黒板や先生の話をただ見ているだけで手が動かない。
- ●書くスピードが遅く、単語や文節ごとにしか書けない。
- ●自分がわからなかったことや理解できたことを書き残さない。
- ●ノートを見返して復習する習慣がない。
- ●穴埋め式プリントを覚え直すことがテスト勉強だと思っている。
- ●「ここが出る」と言われた問題だけに集中し、それ以上の対策をしようとしない。
もちろん全員がそうではありません。
しかし、このような傾向を持つ生徒が以前より
増えているように感じるのです。
昔、「どこを切っても同じ顔が出てくる金太郎飴のような生徒」
という言葉を耳にしたことがあります。
与えられたことはこなせる。
言われたこともできる。
しかし、自分で考えたり工夫したりすることは苦手。
そんな生徒像です。
私は、このような学習スタイルが今もなお生み出されているのではないかと感じています。
一方で、成績上位者には別の共通点があります。
彼らは言われたことをこなすだけではありません。
ノートには自分なりの工夫があり、自分が間違えた部分や気付いたことが書き込まれています。
後で見返したときに理解できるよう整理されており、単なる記録ではなく「自分専用の参考書」になっています。
理解することそのものを楽しみながら学んでいるのです。
そうした生徒たちの多くは、有名高校や難関大学へ進学していきます。
では、その先はどうなるのでしょうか。
もちろん、これは私の想像に過ぎません。
しかし、言われたことだけをこなしてきた生徒は、社会人になっても指示待ちになりやすいのではないでしょうか。
「言われたことはやります。」
「でも、それ以上はやりません。」
そんな働き方になってしまうかもしれません。
管理職やリーダーを目指すことにもあまり興味を持たないかもしれません。
反対に、自分で考え、工夫し、試行錯誤してきた生徒はどうでしょう。
与えられた課題を自分なりに咀嚼し、改善しながら前へ進んでいく。
仕事の中でも自ら課題を見つけ、解決策を考え、周囲に提案できる人材へと成長していくように思います。
小学生から大学生まで、「学生」として過ごす期間は約16年です。
しかし、その後の社会人生活は40年以上続きます。
経済的な安定を手に入れたい。
社会的な信用や地位を築きたい。
家庭や家族との充実した時間を大切にしたい。
誰もがそんな人生を望んでいるはずです。
そのための土台を作る期間こそ、学生時代なのだと思います。
だから大切なのは、偏差値の高い低いだけではありません。
自分に必要な知識や技能を効率よく身につけ、それを実際に使いながら検証し、改善していく。
いわゆる「トライ・アンド・エラー(試行錯誤)」を繰り返す力を育てることです。
学生時代は、その力を身につけるための修業期間なのではないでしょうか。
そして、その第一歩は毎日のノート作りにあるような気がします。
ノートには、その人の考え方が表れます。
理解しようとした跡も、工夫した跡も、努力した跡も残ります。
今日の一ページの積み重ねは、明日のテストのためだけではありません。
それは、自ら考え、挑戦し、失敗を乗り越えながら人生を切り拓いていく力を育てるための一歩です。
学生時代に身につけた「学ぶ力」は、一生の財産になります。
そして、その力を磨き続けた先には、自分らしく働き、自分らしく生きることのできる、
希望に満ちた未来が待っていると私は信じています。